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50代になり娘時代の着物を着てみたときに、着物コーディネートが似合っていないように感じることはありませんか?年齢を重ねてから昔の着物を着たときに「昔は似合った着物がなんだかしっくりこない...」と感じる方はかなり多くおられます。
20~30代の頃と顔色や体型、ご自身の雰囲気が大きく変わっているので、昔のままの着物コーディネートが似合わなくなってくるのは当然です。そんな方もコーディネートの「小物」を変更することで、昔の着物をぐっとおしゃれに着こなすことができますよ。
この記事では、50代の着物コーディネートについて、手持ちの着物をおしゃれに着こなすために変更がおすすめの小物や選び方のコツについて解説します。娘時代の着物を素敵に着こなしたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
50代の着物コーディネート|多いお悩み3つ
50代からの着物コーディネートには、そもそもどんなお悩みが多いのでしょうか。実際に50代の方から多く寄せられるお悩みごとを紹介します。
お悩み①娘時代の着物&小物が似合わなくなった
50代の着物コーディネートのお悩みごとに「娘時代に誂えた着物と小物が似合わなくなった」という声が多く聞かれます。年齢を重ねると顔色や体型、髪色や髪型をはじめ容姿の印象が変わるため、昔の着物コーディネートが似合わなくなることも。
着物は洋服とちがい長く着られるとはいえ、20~30年前にぴったり似合ったコーディネートをそのまま着こなすのは難しいものです。年齢を考慮しつつ、今の容姿や雰囲気に合う着物コーディネートを組みなおすことが大切です。
お悩み②小物の色が派手に感じる
娘時代の着物を着るときに「小物の色が派手に感じて着にくい」という声も。着物コーディネートの小物が全体に与える影響は意外に大きいものです。帯締めや帯揚げなどは少ししか見えないように思っても、派手な色だとかなり目立ちます。
年を重ねると娘時代に合わせていた派手な色の小物が目につくようになる方も多いです。とくに今の50~60代の嫁入り道具では蛍光色のピンクや黄緑などの小物を合わせることも多かったので、年齢が上がるにつれて昔の小物をそのまま使用するのは難しくなるでしょう。
お悩み③小物の色の組み合わせが古く感じる
娘時代の着物コーディネートの「小物の色合わせが古臭く感じる」というお悩みも多いです。「着物には流行がない」とよく耳にしますが、昔と今とでは好まれる着物コーディネートの雰囲気にちがいがあります。
以前は反対色の小物を選んで目立たせるコーディネートが多く見られましたが、今は色の明度や彩度を合わせた小物を着物に馴染ませるのがトレンドです。反対色の小物合わせは個性的になるので若い頃にはよいですが、年齢を重ねたら全体の色の調和を意識した着物コーディネートがおすすめです。
50代の着物コーディネートは「小物」で大きく印象が変わる!
50代の着物コーディネートは、合わせる小物次第で着姿の印象が大きく変わります。洋服でも合わせるアクセサリーやストールによって雰囲気が変わるように、着物も小物合わせがおしゃれな着こなしに影響します。
娘時代のすこし派手な着物でも、小物を落ち着いた色に変更するだけでシックに今っぽく着こなせることも。衿元や帯回りの小物がもつ影響力を知って、手持ちの着物をおしゃれに着こなしましょう。
昔の着物をおしゃれに着こなしたい!変えるべき小物TOP3
娘時代に誂えた嫁入り道具の着物をおしゃれに着るためには、具体的にどの小物を変更すればよいのでしょうか?着物のプロがおすすめする「変更すると印象が変わる小物」TOP3を紹介します。
3位:重ね衿および半衿
変更がおすすめの小物第3位は「重ね衿」および「半衿」です。顔にもっとも近い衿元の色合いは、顔映りに影響する重要なポイント。たとえば娘時代の訪問着に合わせたビビッドな色合いのピンクや黄緑色の重ね衿をそのまま使用するのはNG。派手な色の半衿は年齢を重ねるにつれて肌色に合わず浮いてしまうことが多いです。
娘時代の色付き半衿も大人になると派手に感じることが多いので、定番の白やクリーム色などの半衿に付け替えたほうが落ち着きます。
2位:帯揚げ
年齢に合わせて変更がおすすめの小物第2位は「帯揚げ」です。「そこまで目立たないから何色でもよいのでは?」と思われがちな帯揚げですが、帯と着物の境目にある帯揚げは意外に人の視線が集まる部分。年齢にそぐわない派手な色の帯揚げは悪目立ちします。帯の横からも色味がよく見えるので、年齢に合わせた落ち着いた色に変更すると全体の着姿がまとまります。
1位:帯締め
昔の着物を着るときに変更したほうがよい小物第1位は「帯締め」です。帯の真ん中をまたがる帯締めは、小物のなかでも色の面積が大きいアイテムです。もっとも人の視線を集めるため、着物コーディネート全体に与える影響が大きい小物といえます。帯締めは着物コーディネートをまとめる要の小物なので、年齢やTPO、雰囲気などに合わせてふさわしい色の帯締めを選びましょう。
50代の着物コーディネート|小物選びのコツ3つ
50代のおしゃれな着物コーディネートは、ポイントをおさえた小物選びが決め手になります。着物をより素敵に着こなすための小物選びのコツを3つ紹介します。
【50代の着物コーディネート|小物選びのコツ3つ】
- コツ①:TPOに合った小物を選ぶ
- コツ②:年齢にふさわしい色柄の小物を選ぶ
- コツ③:パーソナルカラーに合った色の小物を選ぶ
コツ①TPOに合った小物を選ぶ
小物を選ぶときは、TPOに合わせた小物選びが肝要です。礼装は古くからの装いのルールを大切にします。着物が礼装用ならば小物もそれに合わせた礼装用アイテムを選ぶのが基本です。着物だけでなく小物まできちんとTPOにあったものを選ぶことで、相手への礼節を表現することができます。たとえば黒留袖には白に金の入った帯締めと帯揚げ、訪問着には淡色の上品な色合いの重ね衿や帯揚げを選ぶなど、着て行くシーンや立場に応じてふさわしい小物があります。
もし手持ちの小物が礼装用かカジュアル用かわからない場合は、呉服専門店に持参して相談するのがベター。TPOに合った着物コーディネートは、相手を思いやる心の表れです。
コツ②年齢にふさわしい色柄の小物を選ぶ
50代の着物コーディネートでは、年齢に合った色柄の小物を選ぶことも大切です。年齢を重ねてからの着物コーディネートは、小物の色の調和やバランスを意識して選ぶのがおすすめ。娘時代の着物はインパクトのある反対色の小物などで華やかさを足しましたが、大人の着物コーディネートはまとまり感がポイント。色を足しすぎないほうが上品でおしゃれに着こなせます。- 着物&帯と小物の色の彩度と明度(トーン)を合わせる
- 色柄の多い着物の場合は、面積の多い色と同系色の小物を選ぶ
以上の点に気をつけると、すっきりと洗練された着物姿が叶います。
コツ③パーソナルカラーに合った色の小物を選ぶ
年齢を重ねるほど、パーソナルカラーを意識した小物選びが重要になります。50代は肌のくすみやたるみが気になり出す年齢です。顔色に合わない小物を合わせると、ただでさえ落ち着いた着物姿がさらに老けて見えてしまうことも。
「パーソナルカラー」に合った小物を取り入れることで、顔色が明るくなったり顔の輪郭がすっきりと引き締まって見えます。とくに顔に近い衿元の小物選びが重要。重ね衿や半衿はパーソナルカラーに合う得意な色をもってくるのがおすすめです。呉服店でもパーソナルカラーを勉強しているスタッフがいるお店に行けば、より顔映りのよい色のコーディネート小物を提案してもらえますよ。
【まとめ】50代の着物コーディネートが相談できる呉服店
50代からの着物コーディネートは、合わせる小物がおしゃれな着こなしの重要なポイントです。若い頃に誂えた着物も、小物次第で年齢にふさわしい装いに生まれ変わります。そのためにはTPOや年齢に適した、かつパーソナルカラーに合った小物選びが大切です。
呉服専門店 えり正では、着物の知識豊富なベテランスタッフが着物のTPOやルール、セオリー、型にそったまちがいのないコーディネートをご提案します。パーソナルカラーの知識をもつスタッフも在籍しており、50代からの着物を顔映りよく着られる小物の色合わせもアドバイス可能です。
TPOや年齢に合った着物コーディネートでお困りの方は、ぜひ一度えり正までご相談ください。ほかにも体型の変化に合わせた美しく見える仕立てなどもご提案させていただきます。
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