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子どもの入学式や卒業式、七五三や結婚式などで「着物を着たい」と思う方は多いはず。しかしフォーマルなシーンで着物をレンタルしようと思っても、選び方がわからずお悩みの方もいるのではないでしょうか。
「子どもの行事ではどんな着物をレンタルすればよい?」
「TPOにあわせた着物のルールって?」
「色柄の選び方は?」
などお困りの方にむけて、着用シーン別にふさわしい着物の選び方を初心者にもわかりやすく解説します!お子さんの行事で着物をレンタルしたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
着物レンタルのメリット・デメリット
着物をレンタルするか、購入するかで悩んでいる方にむけて、着物レンタルのメリットとデメリットをまとめました。着物レンタルの特徴をおさえたうえで自分にあっているかを判断しましょう。
着物レンタルのメリット
着物をレンタルするメリットは以下の通りです。
【着物レンタルのメリット】
- 購入するよりコストが安い
- 着用後のメンテナンスや保管の手間がいらない
- TPOにあわせて適切な着物を選べる
- いろいろな着物姿の写真がのこせる
着物をレンタルするメリットは、なんといっても1回あたりのコストが安くすむところ。さらに着用後のメンテナンスや保管の手間がかからないので、着物に慣れていない初心者の方にも安心です。
また、子どもの入学式や卒業式など着用するシーンにあった着物をその都度選べるのもメリットです。何枚も着物を持ちたくないミニマリストの方にはとくにおすすめ。シーンごとに別の着物を着ることで、いつも同じ着物ではなくいろいろな着姿の写真がのこせるのも魅力です。
着物レンタルのデメリット
着物をレンタルする場合のデメリットは以下の通りです。
【着物レンタルのデメリット】
- 何度も着るなら購入のほうがトータルコストが安いことも
- 気に入った色柄の着物でもサイズがあわないとレンタルできない
- 思い出のこもる着物を所有できない
1回の着用にかかるコストが安い着物レンタルですが、何度も着用する場合はかえって購入よりも高くつく場合もあります。お子さんが多い方や親戚が多いケースでは、着物をレンタルするか購入するかを慎重に判断しましょう。
レンタル着物はサイズごとに選べる色柄が決まっている点にも注意が必要です。購入では自由に色柄が選べますが、レンタル着物は気に入った色柄の着物でも自分の体型にあっていないと着用が難しいでしょう。
着物を着るシーンは家族の思い出にのこる場合が多いので、思い出のこもる着物を所有できないところもデメリットといえます。お子さんが成長したときに「あなたの入学式で着た着物よ」と着物を広げながら語り合う機会を大切にしたい方は、着物の購入を検討するのもひとつです。
【着用シーン別のルール】レンタル着物の種類と選び方
着物はTPOによってふさわしい着物の種類が決まっています。着物をレンタルするときに確認したい着用シーンにあったレンタル着物の種類と選び方を紹介します。
入学式・卒業式
お子さんの入学式や卒業式では「落ち着いた印象の付け下げや色無地+名古屋帯」がふさわしい装いです。
入学式や卒業式の主役は子どもです。親はあくまで付き添いの立場なので、華やかすぎる派手な着物よりも控えめな印象の着物コーディネートを選ぶのがおすすめ。付け下げは訪問着よりも落ち着いたデザインが多い着物です。色無地も付き添いの母親らしい上品な印象で◎。帯は名古屋帯をあわせるとより控えめな着物姿になります。
七五三・お宮参り
お子さんの七五三やお宮参りでも「落ち着いた付け下げや色無地+名古屋帯またはシックな袋帯」をレンタルするのがおすすめです。
七五三やお宮参りなどの成長儀礼も、入卒業式とおなじく子どもが主役の行事。母親は落ち着きのある着物を選ぶのがよいでしょう。
訪問着のような華やかな着物よりも、上品な色柄の付け下げや色無地に名古屋帯をあわせたコーディネートがぴったりです。お子さんの着る着物のカラーと調和する色の着物をレンタルすれば、より素敵な家族写真が撮れるでしょう。
結婚式
結婚式で着る着物は、参列する立場によって着用する種類が異なります。新郎新婦の母・祖母は黒留袖+袋帯、親族は色留袖や訪問着+袋帯を着るのが通例です。友人、知人の結婚式には訪問着に袋帯がふさわしい装いでしょう。
晴れの席である結婚式でレンタルする着物は、吉祥文様や有職文様など格の高い柄を選びましょう。着物のコーディネートは、場所に応じて華やかさを調整する必要があります。レストランウエディングでは少し控えめな印象の装いを、ホテルなどでは格調高く華やかな色柄の着物と帯で参列しましょう。次に、フォーマルなシーンで着用するレンタル着物を選ぶときの注意点を解説します。
フォーマルの着物レンタル|選び方の注意点
着物には細かなルールがあるので、レンタル着物を選ぶときに注意すべきポイントが存在します。フォーマルなシーンで着用するレンタル着物を選ぶときは、以下の3点に注意しましょう。
【フォーマルなレンタル着物|選び方の注意点】
- 着物の種類が着ていく場面にあっているか
- 着物と帯の組み合わせは適切か
- 着物の色や柄が季節にあっているか
1.着物の種類が着ていく場面にあっているか
フォーマルな着物をレンタルするときは、着物の種類が着て行く場面にふさわしいかをよく確認しましょう。着物はTPOによって装いのルールが異なります。上の項目で紹介した着用シーンにふさわしい着物の種類のほかに、以下の項目に応じた着物を選ぶ必要があります。
【フォーマルな着物を選ぶときに気にするべき項目】
- どんなシーン(ex.結婚式or七五三)
- どこで(ex.レストランorホテル、地域性)
- 誰と(ex.家族or会社)
- いつ(四季)
- どのように(誰が主役で、自分がどのような立ち振る舞い方が必要なのか)
フォーマルの着物はルールが細かく定められているため、自分の感覚だけで選ぶと失敗してしまうことも。たとえばフォーマルな席に小紋や紬などのカジュアルな着物で行って恥をかいては大変です。
初心者の方が自己判断で着物をネットレンタルして後悔する例は後を絶ちません。TPOやルールが心配な方は、着物専門店の店舗でお店の人に相談しながらレンタルする着物を選ぶのがもっとも安心です。
2.着物と帯の組み合わせは適切か
フォーマルな着物をレンタルするときは、着物と帯の組み合わせが適切なことも大切なポイントです。着物はコーディネートもTPOにあわせた着用のルールがあります。たとえば格式の高い訪問着にカジュアルなテイストの名古屋帯を合わせるのはNG。格調高い訪問着には、おなじく格の高い金糸や銀糸の使われたフォーマルな袋帯をあわせるのが基本です。
着物のルールにのっとり適切な着物を選ぶことは、周囲への礼節を重んじる大切な行い。レンタルする着物と帯の最適な組み合わせは、着物専門店のスタッフのアドバイスにしたがって選ぶのが安心です。
3.着物の色や柄が季節にあっているか
着物の色や柄が季節や行事のイメージなどにあっていることも重要です。着物は日本の四季が描かれた柄も多いので、季節感のある柄には注意して選ぶ必要があります。
とくに気をつけたいのが秋の柄。菊や紅葉など秋の草花のみが写実的に描かれた柄は、やはり秋前の時期に着たいものです。特定の季節に着ることを想定して作られた柄の着物は、着る時期を意識してレンタルしましょう。
また、着物の色も明るい色は春らしく、深みのある色は秋や冬によく合います。さらにフレッシュな気持ちでのぞみたい入学式には明るい色合いの着物、感謝と惜別の思いをこめる卒業式には落ち着いた深みのある色の着物など、行事によってもふさわしい色合いは異なります。
季節や意味を色柄に込められるのが着物のよいところです。着用時期やシーンにあわせた着物は、着物のプロに相談しながら選ぶことで思い出にのこる素敵な着物をレンタルできますよ。
選び方で悩むフォーマル着物のレンタルもえり正におまかせ
今回はフォーマルな場面で着用したい着物のレンタルについて、メリット・デメリットや着用シーン別のルールとふさわしい着物の種類、選ぶときの注意点について解説しました。
現代では「着物を持っていない」「手持ちの着物はデザインが古い」「保管状態が悪かった」などの理由で着物をレンタルする方が増えています。レンタル着物の選び方をおさえたうえで、TPOにあった着物を着用することが大切です。
呉服専門店・えり正では、着物レンタルも丁寧なヒアリングで適切な着物コーディネートをご提案いたします。生地や染織の品質がよく、フォーマルなシーンでも気後れしない古典柄の着物をレンタルできるのもえり正の強みです。着物の知識や経験豊富なプロが着用のルールに基づき、TPOはもちろんあなたに似合う色柄の着物をおすすめします。
思い出にのこる特別な場面でのレンタル着物は、えり正におまかせください。
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