七五三の男の子の着付け

【七五三の五歳】息子と着物でむかえる七五三。着物の基礎知識から着付けに必要な小物、お守りまで

目次

わんぱくでやんちゃ盛り、まだすこし甘えん坊な5歳の我が子がむかえる七五三。3歳の頃に比べて見ちがえるほど凛々しい着物姿に、元気に育ってくれたことへの感謝が溢れ、『これからもどうか健やかに』と家族みんなで子の幸せを祈願します。

そんな”五歳の七五三”は、男の子にとって特別な人生の節目です。「きちんと着物を着せたい」と考える方も多いのではないでしょうか。今回は、着物でむかえる”5歳の七五三”で必要な物や当日あると便利なアイテム、母親の服装についてまでご紹介します。

 

七五三「五歳のお祝い」とは

七五三の5歳の家族写真

七五三は、平安時代を起源とする子どもの通過儀礼のひとつです。現代では11月15日もしくは前後の土日を中心に氏神様の祀られる神社にお参りに行き、これまでのご加護への感謝を報告するとともにさらなる成長を願います。

では、そんな昔にはじめられた行事である七五三が現代でも大切に行われているのはなぜでしょう?そこには子を思う親の愛情が込められています。

 

子の健やかな成長を願う通過儀礼

七五三の起源にあたる平安時代には、小さな子どもが亡くなることが多く、無事成長し大人になることがとても幸運なこととされていました。特に3~7歳の子どもは病気にかかりやすかったため、氏神様のご加護のもと節目の年齢をむかえられたことに感謝し、更なる成長を祈願することが慣習となっていきました。

そんな七五三が現代まで続けられていることは、「子の無事な成長を願う親の気持ち」が遠い昔から今にいたるまで変わらないことの表われです。

 

家族の思い出を作る通過儀礼

特に”5歳の七五三”は、「袴着の儀」という当時の正装・袴を男児がはじめて身に着ける儀式がルーツ。男の子が少年の仲間入りをする節目とされ、現代においても男児とその家族にとって特別な行事とされています。

袴をしめた我が子のきりりと引き締まった表情に、幼児から少年への成長を見るお祝いの一日。両親はもちろん共に子の成長を見守ってきた祖父母まで、家族全員で神社にお参りし、氏神様に感謝をご報告しましょう。みんなで撮った記念写真も含めて忘れられない思い出となりますよ。

 

五歳の七五三衣装で必要なものとは?

七五三の5歳児の着物に必要なもの

以前は、フォトスタジオでレンタル着物やスーツで七五三の記念撮影を行うことが多い時期もありました。しかし今は、購入した着物を着せて+神社詣り+ロケーション撮影というご家族が増えてきました。出張カメラマンの流行で、スタジオではなく屋外での撮影を選ぶ方が多いためでしょう。

また、5歳の七五三はやはり袴で凛々しくきめたいもの。ここでは5歳の七五三を和装で行う際に必要なものをご紹介します。購入もレンタルも一式セットになっている場合がほとんどですが、父親や兄弟のおさがりなどを着せる場合は気をつけてチェックしてみてください。

 

着物

晴れの日に着る礼服です。七五三ではこれからますます成長することを願って、着物が大きめに作られています。七五三当日の1~3ヶ月前までに呉服店へ行き、子どもの体格に合わせて肩上げや腰上げをお願いしましょう。なお、お宮参りで着た「一つ身」の着物(産着)を仕立て直して着ることもできます。

 

羽織

羽織は着物の上に重ねて着る、男性の礼服です。着物と同じく肩上げをして、子どものサイズに合わせます。龍や鷹、兜といった勇ましい柄や、熨斗や松竹梅、宝船などの縁起の良い柄が背面をメインに描かれ、たくましく元気に育って欲しいという願いが込められます。

 

袴は着物の下にズボンの役割で履く、男性和装の礼服です。5歳の七五三では羽織袴のスタイルが一般的です。昔は無地や縞柄がメインでしたが、近年は様々な織柄やグラデーションに染められたものなど、さまざまな色柄が登場しています。

七五三の着物はネット販売も増えていますが、生地の薄いものや奇抜な柄も多いのが難点。古典柄の品質の良い着物を探している方は、一度”地域の呉服専門店”を訪れてみるのもおすすめです。試着もできるので、我が子に一番似合う着物を見つけられる確率が高くなりますよ。

 

角帯

着物の上から締める男性用の帯です。上から袴を着付けるため、角帯は少しだけ見える形になります。

 

長襦袢

肌着の上に着て、汗や皮脂で着物が汚れるのを防ぐ役割をします。また、衿部分には半衿が付いており、着物の衿元の汚れを防止します。半衿は白や紺など無地のものが一般的です。

 

五歳児の着付け小物とは

七五三の5歳児の着物に必要な小物

肌着

素肌の上に着用する下着です。長襦袢や着物の汚れや汗じみを防ぎます。和装用問わず、衿ぐりが深ければTシャツでもOK。

 

羽織ひも

羽織の前がはだけないように留めるための紐です。ひもの先端につけられた金属のフックを、羽織の前身頃の左右に掛けて完成です。正装用は白い羽織ひもが一般的です。

 

腰ひも

長襦袢や着物を着付ける際に使用する細めのひもです。使用する本数は、5歳だと3本ほどあれば良いでしょう。

 

足袋

足の形に沿った袋状の履物です。草履を着用する際に使用し、白足袋が一般的です。子ども用の足袋は靴下のようなストレッチ素材もおすすめです。

 

草履

和装の際の基本的な履物です。七五三の際に男の子が履く草履は、白い鼻緒が一般的です。

 

五歳児のお守りとは

七五三の5歳児のお守り

懐剣

護身用として懐に入れて持ち歩いた短剣が元になっています。現在はあくまで装飾品として、短剣を模したものを布袋に入れてあります。着付けた袴の帯部分に差し込みます。

 

お守り

七五三の衣装の装飾品として持ち歩く小物です。小さくて落としやすいので、袴のひもや懐剣に結んで身に着けます。

 

扇子

先に向かって広がるかたちから「末広」とも呼ばれ、幸せが末広がりになるよう願いが込められた縁起物です。装飾品としての役割が大きく、袴を着付けたあとで帯に差すか、撮影の際などには小道具として手に持ってポーズを取ったりします。

 

七五三(五歳)にあれば便利なもの

七五三の男児の着物と羽織袴

やんちゃ盛りの5歳の男児がむかえる七五三。その場の雰囲気で気分が盛り上がりはしゃいでしまったり、飽きて動き回ってしまったり...。それも思い出の1ページですが、七五三の一日を無事終えるまでは両親は内心ヒヤヒヤです。

せっかくのお祝いを家族みんなが気分よく過ごせるよう、出来る限りの準備をしてのぞみたいものです。ここでは、そんな5歳の七五三で持参したい「あると便利なアイテム」をご紹介します。

 

着替え

慣れない着物を長時間着て頑張っている我が子。参拝や祈祷、撮影が終わった後には、すぐに着替えられるよう着替えの服を持っていきましょう。その後食事をする際にも洋服なら汚れを気にせず食事を楽しむことができます。

 

大きめのタオル

飲み物を飲むときやおやつを食べるときは、大き目のタオルで着物を覆うようにガードしましょう。バスタオルに近い大きさだと安心です。

 

洗濯ばさみやピンチ

5歳の着物は袖や袴の裾が長いため、車に乗る際にドアではさまないよう、飲食の際に汚れないよう、洗濯ばさみで一時的にとめておくのがおすすめです。

 

絆創膏

慣れない草履で鼻緒がすれて傷になったり、転んだりのハプニングはつきもの。万一の怪我に備えて絆創膏を持っておくのが良いでしょう。

 

飲み物

着物は何枚も重ね着するため11月でも汗をかくことも。安全に飲めるストロー付きマグなどに飲み物を入れて用意しておきましょう。

 

お気に入りのおもちゃ・絵本

神社で祈祷の順番待ちなど、長時間待たされることも。子どもが飽きてしまわぬよう、お気に入りのおもちゃや絵本を用意しておきましょう。

 

好きなお菓子

ご機嫌ななめになった時さっと口に入れて気分転換できるお菓子を持っていくのも大切です。着物が汚れる危険のあるチョコなどは避けましょう。

 

収納できるバッグ

小さく折りたためる大きめバッグは一枚準備したいところ。マフラーや羽織物など、参拝や撮影に必要ないものをしまっておけて便利です。

 

七五三の母親の服装とは

七五三の母親の着物

大切な我が子の人生で一度きりの特別なイベント・七五三。羽織袴で誇らしげな表情を見せる我が子の横に並ぶとき、あなたならどんな装いを選びますか。

七五三の記念写真は、結婚式のスライドショーに高確率で使われる写真のひとつ。成長した我が子が懐かしく嬉しい気持ちになれる一枚であるように、また家族みんなが幸せな一日を思い出せる写真であるように、気持ちのこもった服装でのぞみたいですね。

 

着物の家族写真で素敵な思い出に

和装の我が子にあわせて母親も着物を着ると、とても厳かできちんとした雰囲気になります。七五三は神仏に向けた感謝と祈願の場。

日本人の最高の礼装である着物で七五三を迎えることは、神仏に、また一緒に子を育ててくれた家族に対して敬意を表す行いでもあります。母親の華やかかつ上品な装いが、七五三のシーンをより明るいものにしてくれるでしょう。

 

どんな着物を選べばいい?

七五三の母親が着るきものは、「訪問着」、「付け下げ」、「色無地」の3種類がおすすめです。着物のプロがいる店で選べば、特別な一日にふさわしい着物と帯のコーディネートを提案してくれますよ。

レンタルにしても購入にしても、子どもの七五三着物をお願いした呉服店で選べば一度にすべてが揃います。近ごろは着物のネット販売やレンタルも増えていますが、地域密着の呉服専門店にお願いすれば、準備から着た後のお手入れまで任せられてトータルで見ると楽でかつ安価なことが多いです。

 

ワンピース・スーツの場合は?

日本では、冠婚葬祭をはじめフォーマルな場ではパールネックレスを身に着ける習慣があります。ワンピースやスーツで七五三にのぞむ場合でも、パールネックレスをつければ特別なイベントにふさわしい装いに。

パールネックレスにも種類があり、品質から色や長さにいたるまでさまざまです。求める際は、信頼できるパール専門家のいる店舗を選びましょう。

 

まとめ

七五三のお店の選び方とは

例えば神戸と福山に店舗を構える「えり正」なら、七五三着物から母親の着物、パールネックレスにいたるまですべて取り扱っています。

七五三の5歳の羽織袴は、願いをこめた縁起の良い意匠を選ぶことができ、また面倒な準備や着付け・着た後のお手入れにいたるまでサービスが充実。母親の着物はレンタル、購入から予算に応じて選べるシステム。コーディネートから事前準備、着付け、アフターケアまですべて任せられます。

パールネックレスは「パールシニアアドバイザー」という真珠のプロが確かな品質を保証するので安心です。地域密着の専門店なら、大変な手間は全部引き受けてくれるのが嬉しいポイント。安心して七五三当日のさまざまなことに集中できますね。

 

七五三を大切にする意義とは

「袴着の儀」という、はじめて袴を着る儀式がもとの5歳の七五三。袴姿のたくましい我が子の後ろ姿に、遠い先祖からつながる子の幸せを願う祈りをこめて。一人立ちへの一歩を印す七五三のお祝いが家族みんなにとって幸せを感じられる一日となるように、着物の装いに思いを託して七五三当日を迎えましょう。

 

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